琴光喜と大嶽親方が「除名」ではなく「解雇」となったのは、かつての大麻所持や力士暴行死事件での逮捕者が、最高でも解雇処分に止まっていた事が大きいと思う。

日本相撲協会が今後整備すべきこととして、今思い当たることを書いてみようと思う。
(1)様々な分野からの理事・役員起用と親方衆の他分野委員参加
力士出身者が役員にいるのは別に構わないと思う。ただし力士出身者「のみ」だと単に井の中の蛙になりかねないので、(横綱審議委員以外の)外部役員は必須だと思う。その中にはスポーツ・教育・法曹界だけではなく、医師や会計士、果ては産業界や農林水産業からも登用して良いのではないだろうか。
逆に、相撲界も相撲の世界にとどまらず、外部の委員会等へ積極的に参加し、相撲以外の世界を勉強する必要もあると思う。
(2)処罰の基準を明確化すること
実は日本相撲協会の処罰規定はかなり曖昧で、かつての大麻所持事件の際にも、逮捕された者もされていない者も一律に「解雇」されていた。内部の処罰なので致し方ない部分はあるのだろうが、せめて刑事訴訟との関連性は明確化する必要はあるだろう。そうでないと、処罰のえこひいきが起こる可能性が否定できないのである。
(3)力士・親方のセカンドキャリア教育の強化
今まで親方になれなかった力士の第2の人生は、ちゃんこ屋かそれとも、と言った具合で、以外に親方以外のアマチュア指導者になった事例を聞かない。長い人でも40歳前には引退しているわけで、中には今回逮捕された暴力団関係者の元力士の様な事例もあるかもしれない。力士・親方のセカンドキャリアをもっと考慮した改革プログラムを実施しないと、ドロップアウトしたらもう終わりな力士が増えるだけのような気がする。


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