新しい閣僚メンバーも発表されたが、事前に名前とポストは情報が出ていた為か、サプライズは感じられなかった。
鳩山新首相は、「脱官僚政治」をしきりに強調しているものの、あくまでも今回の政権奪取は、自民・公明連立政権のミス連発と、リーマンショックに端を発した「外圧」不況による要素が相当大きい為であり、必ずしも民主・社民・国民新党の主張が国民に了承されたわけではない事を、閣僚も議員も国民も絶えず念頭に置く必要があると思う。
さて今回の鳩山政権で、最もキツイ役割を担う事になったのは、何と言っても長妻昭厚生労働大臣だろう。長妻氏と言えば、年金データ消失の追求を続けていた議員として広く知られており、年金問題「だけ」ならば適任なのかもしれないが、今の厚生労働省にとっては、年金よりも感染症と雇用確保の方が優先度が高い事案のはずである。更に言えば食品表示の偽装関係の問題も未だ残っている。はっきり言ってこれら諸問題における長妻新大臣の意見・見解が全く見えてこない。
果たして長妻新大臣がこれらの問題に対処していけるのか、あるいは厚生労働省の官僚達を上手く使いこなしていけるのか、甚だ不安な気がしてならない。
